東京といえば、真っ赤な東京タワーを一番に思い浮かべるという人も多いのではないでしょうか。実は今年展望台がリニューアルされたばかりで、新しい見どころがたくさんあります。一度訪れたことがあるという人も、新たな魅力に気付くはずですよ。
今回は東京タワーとともに、そのふもとにある徳川家ゆかりの由緒あるお寺、増上寺を巡ります。東京を上から眺めた後は、その歴史に思いをはせてみてはいかがですか?
今も東京を代表する「東京タワー」
言わずと知れた東京タワー。スカイツリーができた現在でも、東京のシンボルです。1958年(昭和33年)に完成、高さは333mです。東京タワー内には、地上150mの大展望台、250mの特別展望台という2つの展望台があります。
2018年3月にリニューアルされたばかりの特別展望台「トップデッキ」は体験型展望ツアーのみで入場可能です。事前予約・時間指定制で、アテンドさんがm東京タワーや眼下に広がる東京の歴史を解説してくれます。
13言語対応のガイドシステム、ドリンクサービスや、その場で写真を撮ってくれるフォトカードのプレゼントもあり、子どもからお年寄り、外国人観光客まで楽しむことができます。
また、地下1階から地上5階まではおみやげコーナーや飲食フロアがあり、景観だけでなく一日中楽しめる施設になっています。
徳川家ゆかりのお寺「増上寺」
増上寺は、1393年、浄土宗第八祖酉誉聖聰(ゆうよしょうそう)上人によってつくられたお寺です。徳川家ゆかりのお寺として、古い歴史を持っています。
入口にある「三解脱門(さんげだつもん)」は、第2次世界大戦中に大きく焼失した建物の中で唯一現在も形を残し、江戸初期の歴史ある建物として国の重要文化財となっています。
2015年にオープンした宝物展示室には、2代将軍、徳川秀忠公の御霊屋(おたまや)である台徳院殿霊廟(たいとくいんでんれいびょう)の模型や、五百羅漢図(ごひゃくらかんず)など貴重な資料が展示されています。
荘厳な雰囲気の境内には、背後に大きく東京タワーがそびえ、都会の喧騒の中、凛とした雰囲気を感じることができる場所です。
日本を代表するうなぎの名店 五代目 野田岩
東京タワー近くにある、日本を代表するうなぎの名店です。その名の通り、5代続くうなぎ屋は創業200年を超える老舗です。
ミシュラン一つ星に輝いたこともあり、全国からファンが訪れます。春から秋にかけては天然のウナギが食べられるとあって、この時期は特に人気です。
伝統の焼き方にこだわったうなぎは、定番のかば焼きや柳川鍋のほか、志ら焼など現代に合わせたさまざまなアレンジメニューも。うなぎとともにワインを頂くこともでき、高級感満載です。東京に来たら、ぜひ訪れてみたいお店です。
昭和の時代にタイムスリップしたかのようなレストラン 銀之搭
歌舞伎座からほど近く、レトロな雰囲気が漂うレストランです。
まるで昭和の時代にタイムスリップしたかのような店内では、長時間丁寧に煮込んだシチューとグラタンがいただけます。
歌舞伎俳優も御用達というこのレストランは、メニューがシチューとグラタンのみ。土鍋でに困れたデミグラスソースたっぷりのシチューは、中村七之助さん、市川染五郎さんも大好物だそう。特に、生前の市川團十郎さんは、タンシチューが大好物だったと語っています。
一緒に出されるあつあつのご飯の上に、シチューをのせて食べるのが、「銀之搭」での定番の食べ方だそうです。