東京の中でも江戸の風情が色濃く残る神楽坂エリア。レトロな街並みが広がり、一本表通りから裏路地に入ると、まるでフランスかと思うような石畳が広がり、フォトジェニックだと撮影やロケ地にも使われ人気を集めるエリアでもあります。近年は、神楽坂の良さが見直され、若者からも人気を集めています。
今回は神楽坂へ来た際にはぜひ立ち寄ってほしい、レトロなスポットを2つご紹介します。
昭和レトロな映画館 ギンレイホール
ギンレイホールは、1974年に建てられた映画館です。シネマコンプレックスが台頭する中、今なお現役で開館している数少ない名画座です。昭和レトロな雰囲気から、映画ファンから根強い人気があり、独特の雰囲気を求めて遠方から訪れる人もいるほど。かつては「の・ようなもの」「失楽園」などの名作で知られる映画監督の森田 芳光がアルバイトをしていたこともあります。
映画の選定はすべて支配人が行っていて、現在は世界各国の名作の中から、2本をセレクトして上映しています。1回分の値段で2本の映画化見られるので、とてもお得に楽しめます。さらに「ギンレイシネマクラブ」に登録すれば、10800円で映画が見放題になるというお得な特典もあります。長年地元の人に愛され続けている映画館、観光の際、時間が空いてしまったときはぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
狂言や能が鑑賞できる 矢来能楽堂
矢来能楽堂は、神楽坂駅からすぐの場所にある能楽堂です。観世九皐会という流派が所有していて、活動の拠点とされている能楽堂ですが、能や狂言の貸し舞台として、さまざまな発表会や稽古の場として使われています。住宅街に馴染んでいて、一目見ただけでは能楽堂のように見えません。
都内にある能楽堂のなかでは杉並区にある山本家舞台に続く歴史ある能楽堂で、現在は登録有形文化財にも登録されています。かつてはすべて桟敷席だった能楽堂に椅子席を取り入れた初めての能楽堂で、ロビーでは能に関する道具などを販売する売店があり、地下には休憩ができる喫茶室があります。
定期公演のほか、外部公演、能や狂言のワークショップ、神楽坂を観光に来た人のために気軽に入ることのできる日も設けられています。観光の際はぜいホームページなどをチェックしてみてください。
新郷土懐石スタイルの日本料理店 斗南
神楽坂エリアで人気のある日本料理店です。店内は職人の吉村誠が手掛けた白漆喰の高級感ある内装で、和を基調にしながらもモダンな雰囲気になっています。全国各地から取り寄せた旬の食材を使い、見た目にも美しい盛り付けで提供してくれます。高級感ある雰囲気で、顔合わせや会合、接待などにも使われます。
人気メニューは季節の素材を使った炊き込みご飯で、土鍋でじっくりと炊き上げます。旬の素材の味を存分に生かした味わい深いご飯はぺろりと平らげてしまいます。魚料理も人気で、魚だけでなく添え物の野菜や調味料にもこだわり、目にもおいしく仕上げています。
近年人気を集めているスーパーフードやスローフードも取り入れるなど、和食のテイストを大事にしながらも、電灯にこだわらずさまざまなメニューを開発しています。
女性に人気のシードル専門店 ル ブルターニュ バー ア シードル レストラン
Le Bretagne bar a cidre Restaurant(ル ブルターニュ バー ア シードル レストラン)は、古民家のような佇まいのシードル専門店です。神楽坂のメインストリートから一本外れた場所にあり、落ち着いた雰囲気が漂います。国内外のシードルが常時20種類も集まっています。
シードルはリンゴなどフルーツを発行させて作られたお酒です。アルコール度数が少なく、フルーティで甘みも強いので、女性にも人気のお酒です。ワインやシャンパンよりも肩ひじ張らずに楽しめるので、デートや女子会の会場としても人気です。
料理はミシュランの一つ星レストランのシェフが監修。シードの原産地、ブルターニュ地方の郷土料理をメインに、和のテイストもプラスされています。特に、ガレットは一番人気のメニューで、シードルとの相性も抜群。シードルを料理に使ったメニューもあり、魚介のスペシャリテ「コトリアード」もおすすめです。