秋葉原は電気街として古くから知られてきました。近年ではアニメ・ゲームなどサブカルチャーの発信地として、国内外を問わず多くの観光客を集める魅力的な場所でもあります。再開発も行われ、次々と進化を遂げています。ただ、他の観光地とはちょっと違った独特の雰囲気で、足を運びづらいという人もいるのではないでしょうか。
サブカルチャーを堪能できるディープなスポットもすてきですが、秋葉原の中心部から少し離れると、まったく違った雰囲気を楽しめます。今回はオタク以外の方でも楽しめるスポットを2つご紹介します。
1300年も続く歴史ある神社 神田明神
秋葉原の中心部、電気街から少し歩いたところにある神田明神は、古くから秋葉原エリアの人々に親しまれてきました。創建は730年と言われ、なんと1300年もの歴史を誇る神社です。江戸時代には「江戸総鎮守」として、江戸を守る神様として広く慕われていました。
現在も秋葉原だけでなく、大手町、丸の内、神田、日本橋など108の街の総氏神として都心を守っています。元祖下町、江戸っ子たちの血を受け継ぐ神田にあることから、男性・商売の縁結びをもたらすといわれ、都心の仕事運では外せない神社です。
そのほか、ご利益は家庭円満、縁結び、商売繁盛、事業繁栄、厄除けなどがあり、東京を代表する神社として多くの人々でいつもにぎわっています。2年に一度行われる神田祭は、京都の祇園祭・大阪の天神祭と並んで日本三大祭りと呼ばれています。近年では、人気アニメとコラボするなど、伝統を守りつつも新しい文化を取り入れながら発展しています。
生まれ変わった旧万世橋駅 マーチエキュート神田万世橋
秋葉原からすぐの場所にある万世橋は、かつては市電との乗り換えができるターミナル駅として銀座と同じぐらい栄えていました。その後新たな路線が開通したことで、万世橋は営業を休止しました。
万世橋駅を利用した鉄道博物館が移転した後、ホームや高架下の赤レンガなどの鉄道遺産を最大限に活用しようと、マーチエキュート神田万世橋がつくられました。連続するアーチが美しいレンガ造りの建物は商業施設として生まれ変わりました。おしゃれなショップやカフェが並び、若い世代からも人気を集めています。
マーチエキュート神田万世橋には「1912階段」「1935階段」という有名な階段があります。その名の通り、1912年、1935年の万世橋駅が開業している当時から使われている階段で、少し古びた雰囲気が歴史の重みを感じます。ショッピングやグルメとともに、ぜひ建築の美しさにも目を向けて欲しい観光スポットです。
醸造所がつくるビールとおいしい料理 ウルビアマン
Oerbier man（ウルビアマン）はベルギーにある醸造所がつくった、世界初の実店舗です。趣味で始めた家族経営のちいさな醸造所は、現在ヨーロッパでディープな人気を誇っています。「ウルビアマン」という名前は、この醸造所にいるといわれている酵母の名前。店内は、建築家でもありデザインも学んでいた家族が、担当したこだわりのものです。
直輸入されたベルギービールは、常時約20種類ほど。ボトルビールだけでなく、ワインなども、ベルギーをはじめヨーロッパ各国のものを取り寄せ、普段はなかなか味わいことができない貴重なお酒を楽しむことができます。
醸造所だけあって、ビールに合うメニューも数多く提供されます。イベリコ豚やジビエなどはグリル料理で豪快に。魚介は鮮度の良い日本のものを使用し、さまざまなメニューが用意されています。秋葉原駅からすぐでアクセスもよく、テラス席でビールも楽しめます。
手軽にラーメンを食べ比べ 秋葉原拉麺劇場
秋葉原UDXのレストラン街「AKIBA_ICHI」に、秋葉原初のラーメンフードコートがつくられました。フードコートには、“麺処 直久”、 “らーめん二男坊”、“四川麺匠 炎”という3つのラーメン店が入っています。
それぞれ特徴のあるラーメン店なので、食べ比べも楽しいです。また、家族やカップルで違うお店の味を楽しむこともできます。
秋葉原にあるお店だけあって、グルメ漫画やアニメとコラボレーションするなど、さまざまなキャンペーンも行われます。お店の入れ替わりもあり、季節によって新メニューや限定メニューも続々と登場するので、何度足を運んでも楽しめるお店です。
