目黒エリアは、かつて大名屋敷が建てられ、明治以降も高級住宅街として発展してきました。歩いていると、高級感ある雰囲気が漂います。80年代以降は、代官山がスタイリッシュな街として若者に人気が出てきたことから、隣接する中目黒エリアも徐々に栄えてきました。現在ではインテリアをはじめおしゃれなお店が立ち並び、人気急上昇のスポットとして人気を集めています。
今回は発展を続ける目黒エリアで、いつまでも変わらぬ趣を保っている歴史スポットを2つご紹介します。
日本三大不動尊の1つ 目黒不動尊
成田不動尊などと並ぶ、日本三大不動尊のひとつ、目黒不動尊。正式名称は「瀧泉寺(りゅうせんじ)」で、天台宗の寺院です。不動明王が本尊で、「目黒」という地名はここからきているとも言われています。江戸三大不動・江戸五色不動のひとつで、江戸三十三箇所第33番札所や、関東三十六不動第18番としても知られています。
平地と高台の境目に建てられているため、門をくぐると急こう配の石段が広がっています。男坂と名付けられていて、なんとその勾配は45度。かなりきついので、自信のない方は右側の「女坂」を上っていくとよいでしょう。
境内には「水かけ不動」や、「愛染明王」などさまざまなご利益のある像が立ち並びます。なかでも愛染明王は良縁の神様として知られ、恋愛や婚活に効く縁結びのパワースポットとして若い女性からも人気があります。
八百屋お七を弔う碑 お七の井戸
江戸時代、恋人に会いたいがために放火を起こし、火あぶりの刑になった八百屋お七。好色五人女をはじめ、さまざまな文学や歌舞伎などで取り上げられ、悲劇のヒロインとして広く知られています。その八百屋お七が恋をした相手、寺の小姓の吉三は、お七の亡き後西運と名を改め、僧侶となりました。かつて大圓寺のすぐ下にあった明王院で、西運がこの水垢離を行ったとされる井戸がまだ残っています。
西運は、その後一晩ごとに念仏を唱えながら目黒不動と浅草観音の間の道(往復十里/約40kmほど)を歩き、一万日の行を成し遂げました。一万日行を達成した後、西運の夢枕にお七が現れ、成仏したことを告げられたと言われています。
はなやかな目黒雅叙園の周辺にあり、対照的な井戸は歴史を感じさせてくれます。さらに、近隣の大圓寺には、八百屋お七に関する碑が建てられています。
人気ドラマにも登場した沖縄料理店 草花木果
本格的な沖縄料理を楽しめるお店です。人気ドラマ「孤独のグルメ」に登場したことから人気を集め、沖縄料理ファン以外からも厚い支持を得ているお店です。
人気のアグー豚は沖縄から直送しています。しゃぶしゃぶなどさまざまなメニューで食べられます。「黒豚アグーの沖縄天然塩焼き」は、アグー豚を塩でシンプルに食べられるさっぱりとした料理。弾力があり食べ応えがあります。ほかにもニンジンシリシリーやタコライス、ブルーシールのアイスクリームなど、バリエーションゆたかな沖縄料理が楽しめます。
ランチ営業もしていて、特にハーフメニューが人気です。ハーフ日替わり、ハーフタコライス、ハーフラフティ丼、ハーフそうかぼっかれーと多くの種類があります。ハーフはそれぞれのメニューに、ハーフ沖縄そばが付いてくるというランチセット。一度にたくさんのメニューが味わえるお得なメニューです。
目黒のはずれにある隠れ家的イタリアン ボラーチョ
目黒区のはずれ、駒場東大前駅近くにあるイタリアンレストランです。オリーブオイルやアンチョビを利用したメニューが人気で、バケットを添えて食べます。
なかでも人気メニューは「マッシュルームガーリック」で、アヒージョのようにマッシュルームが丸ごとごろごろと入っています。一見こってりとしたメニューに見えますが、マッシュルームとガーリックオイルの旨みが溶け出し、オイルまでぺろりと平らげてしまいます。
クリーミーなカキグラタンも人気で、濃厚なホワイトソースの中にカキが隠れています。あつあつのホワイトソースとバケットの愛称は抜群。ついついお酒が進んでしまうメニューです。