赤坂は古くから花街として栄えたエリアです。官僚や要人、芸能人も通う高級料亭が多く立ち並び、大人の雰囲気を漂わせています。現在はオフィスビルが立ち並ぶビジネス街がメインとなりましたが、歴史あるその雰囲気を今なお残しています。大人の街赤坂でぜひ楽しみたいスポットを2つご紹介します。
各国の要人が訪れる日本の顔 迎賓館赤坂離宮
迎賓館赤坂離宮は、外国からの要人やおもてなしに使われる施設です。ふだんは非公開となっていて、外観を見ることしかできませんが、その美しいネオバロック式は多くの人をひきつけます。
日本の建築技術や美術、工芸のすべてを結集して作られた建物であり、明治時代を代表する建築としても知られています。平成21年に改修が行われ、国宝として指定されました。これまで多くの国王、大統領、首相などの懇談の場所として使われたほか、主要国首脳会議などの国際会議の場としても使用されています。
国賓の利用が無い場合は、事前予約なし・当日受付でも参観することができます。さらに、ガイドツアーに申し込めば、和風の別館の内部を見学することもできます。こちらは各国の要人が食事会やお茶会などで使用した貴重な建物です。ぜひ一度足を運んでみてください。
乃木希典をまつった神社 乃木神社
日露戦争で活躍した乃木希典と、その妻の静子をまつった神社です。乃木希典は日露戦争で大きな勝利を収めたことから、勝負ごとなどの「勝利・成功の神様」として知られています。また、妻の静子は日本の女性の守り神として知られ、恋愛成就や夫婦の和合にご利益があるとされています。赤坂という場所にありながら、境内は静寂につつまれ、ここだけ凛とした雰囲気を感じます。
乃木夫妻が夫婦で祀られていることもあり、縁結びの神様としても有名で、結婚式の会場としても人気があります。夫婦が寄り添うようなデザインのお守りは、カップルや夫婦に人気があります。
夏には大規模な夏祭りが行われ、大正から昭和にかけてのレトロな雰囲気が再現されます。紙芝居や骨董市など、いまではなかなか見られない催し物も行われ、タイムスリップしたような雰囲気が味わえます。
ユニークな餃子の食べ方が人気 赤坂珉珉(みんみん)
赤坂珉珉(みんみん)は、餃子の名店として知られています。自慢の焼き餃子は、平たい焼き目に、ぱりっとした焼き加減。皮はもちもちとした触感で、味をなじませるためにいったん凍らせてから焼くというユニークな調理法です。
赤坂珉珉(みんみん)の餃子は、ラー油や醤油ではなく、酢とコショウで食べるのがならわし。事前に店員さんが用意してくれます。たっぷりの黒コショウが振られたお酢は、餃子の餡とベストマッチ。さっぱりした味わいで、いくらでも食べられると人気です。
名物のお通しは、漬物やネギ、肉みそ、揚げニンニクなど小皿に盛り合わせて提供されます。そのまま食べても、混ぜて食べてもOKのお通しは、これだけで何倍も飲めるという人も多く、「ちょっと一杯」に最適のお店です。
本場九州の味が楽しめるお店 でんでんでん
赤坂のビジネス街にある、都内でも珍しい宮崎料理店です。宮崎の地鶏料理をメインに、チキン南蛮や冷や汁、九州の地酒などが楽しめます。九州出身の人に愛されているほか、「旅行先で味わった九州の味をもう一度楽しんでみたい」と訪れる人も多いそうです。
メヒカリという都内では珍しい魚の南蛮漬けや、みやざき地鶏を自分の焼き加減で楽しめる七輪と鉄板付きの焼き物など、さまざまな料理が並びます。
カウンターにはその日仕入れた宮崎産の食材がずらりと並びます。店主は宮崎県出身で、故郷の味を東京でも広めたい、との思いから、宮崎料理を東京ではじめて20年近くになります。ぜひ気軽に声をかけて、お好みの食材を料理してみてもらってください。