葛飾・柴又といえば、映画「男はつらいよ」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。東京の中でも下町の雰囲気を今なお残す、レトロな街並みが人気の観光地で、年配の方からは懐かしく、若い年代の方には新鮮に見えるエリアでもあります。今回は、葛飾エリアではずせないスポットとおすすめのグルメをご紹介します。
下町の賑わいを今なお残す 柴又帝釈天参道
柴又帝釈天参道は、柴又駅を降りたところから、帝釈天まで続く参道のことです。かつてはお参りする人で肩が触れ合うほど人気の場所でした。現在も、観光スポットとして人気で、レトロな雰囲気がフォトジェニックだと外国人観光客にも人気があります。
下町の情緒があふれる参道は、戦前から続く店も多く、夏目漱石が通ったという料亭など、歴史あるお店も数多く残っています。店員さんとの会話を楽しみながら、古い街並みを眺めながらのショッピングやグルメもとても味わい深いものです。お団子やおせんべいは一つから購入できるので、食べ歩きにもピッタリです。
漫画「こち亀」の舞台 亀有駅北口交番
「こち亀」の愛称でおなじみの「こちら葛飾区亀有公園前派出所」は、週刊少年ジャンプで連載された人気漫画です。その名の通り葛飾亀有が舞台となっていて、葛飾エリアには14体ものブロンズ像が置かれています。
主人公「両さん」のブロンズ像は、漫画の設定とほぼ同じ168センチもの大きさで、祭りの姿をしたものや、少年の姿をしたものなど、さまざまなバリエーションがあります。周辺の商店街では、漫画に登場する場所をマップにした「こち亀版亀有周辺マップ」も配布されています。
漫画の派出所のモデルになった交番は、駅の北口を出てすぐの場所にあります。原作と同じ形をしていて、今にもキャラクターが飛び出してきそうな雰囲気です。ちなみに、「亀有公園前派出所」は、亀有公園前に実在しますので、こちらも併せてチェックしてみてください。
素朴な味が人気の食堂 常磐仙食堂
亀有駅からすぐ、環七通り近くにある、昭和の風情漂う、昔ながらの食堂です。小さな食堂ですが、ランチだけでなくちょっと一杯にも使えるお店です。この地にお店を構えて約60年という食堂は、おかずのバリエーションが多いことで人気で、連日多くのサラリーマンでにぎわっています。
魚、肉、焼き物、揚げ物、煮物など、どれも素朴な味わいで、飾らない家庭の味が食べられます。日替わり定食もあり、これを目当てに毎日通う人も多いそうです。お米は国産のコシヒカリにこだわり、普通盛りが250グラムとボリュームたっぷりです。
人気メニューは、「下町トルコライス」。一風変わった名前ですが、実はメンチカツカレーのこと。ひと手間かかったスパイシーなカレーを求めて、遠方からくる人も珍しくないそうです。
ジューシーなメンチカツ専門店 亀有メンチ
メンチカツが主役のお店を作ろうと、ゆうロード仲町商店街に2010年に作られたお店です。店内で飲食も可能ですが、テイクアウトもできるので、晩御飯のおかずに買い求める人も多いそうです。もちろん、葛飾エリアの食べ歩きにもピッタリです。
メンチカツは、豚肉を使ったものと牛肉を使ったものの2タイプがあります。そのほかに、
チーズメンチカツ、シソメンチカツ、バジルチキンメンチカツ、紅生姜メンチカツなどバリエーション豊かなメンチカツがずらり。箸を入れると肉汁があふれ出るメンチカツは、ジューシーで食べ応えも十分です。
定食はメンチカツ丼やメンチカツライスなどがあります。メンチカツは注文してから揚げはじめ、いつも揚げたてを提供。千切りキャベツとともに提供されます。ハイボールなどのアルコールもあるので、仕事帰りに一杯を楽しめるいわゆる「千ベロ」のお店としても人気を集めています。