浅草は東京都内でも有数の観光スポットとして知られています。連日国内外を問わず多くの観光客でにぎわい、まるで毎日がお祭りのよう。おなじみの浅草寺や雷門をはじめ、見どころがいっぱいの場所ですが、近年では下町から眺める東京スカイツリーや「まるごとにっぽん」などの新施設の登場で、さらに人気を集めています。
一日では回り切れないほどたくさんの魅力がある浅草。観光スポットがたくさんあり、おいしいグルメも堪能できる浅草のおすすめスポットをご紹介します。
浅草のシンボルと言えばこれ 雷門
View this post on Instagram
浅草といえばここ、浅草寺のシンボルともいえる雷門です。浅草寺は628年に建立したといわれ、都内では最古の寺院です。現在では年間約3000万人もの参拝者が訪れる、一大観光スポットです。
雷門は、正式名称を「風雷神門」と言います。942年につくられたといわれ、鎌倉時代になってから現在の場所に置かれました。1865年の火災で一度は消失しましたが、松下電器(パナソニック)の松下幸之助により再建され、1960年に現在の姿になりました。浅草を代表する建物として記念写真スポットとしても人気を集めています。
風神雷神は、その名の通り雨風を司る神であり、雨風を除け五穀豊穣を願うという意味で建てられたといわれています。夜はライトアップされ、落ち着きを感じさせながらも幻想的な光に包まれます。昼間の賑わいとはまた違った雰囲気を味わえるので、ぜひ時間を変えて訪れてみてください。
浅草寺だけじゃない! 浅草神社
View this post on Instagram
世界的に有名な観光スポット、浅草寺の隣に「浅草神社」があるの知っている人は少ないでしょう。浅草神社は、浅草寺にまつられる観音菩薩を海から見つけたきょうだいと、この観音菩薩像を最初にまつったきょうだいの主人、3人の功労者をまつった神社です。
三社大明神と呼ばれていましたが、明治時代に浅草神社と改名されました。毎年行われる「三社まつり」は、1312年から約700年間も行われ続けている由緒ある祭りです。
浅草神社のご利益は、「心願成就」という、心から強く願ったことが叶うというご利益で知られています。簡単に言うと、心で願ったことはどんな願いでも叶うということです。
浅草神社は、さまざまなお守りがありますが、中でも人気を集めるのが、カード型の「カードお守り」。持ち歩きやすく、常に神様を身近に感じられるようにという願いを込めて作られたこのお守りは、普段はポイントカードとしても利用できるユニークなものです。ポイントがお賽銭代わりになるという、現代的なお守りをぜひ手にしてみてはいかがでしょうか。
お気に入りの狐を探そう 被官稲荷神社
View this post on Instagram
被官稲荷神社は、浅草神社の境内、社務所の右横奥にあります。小さな建物で見逃してしまいがちですが、関東大震災と太平洋戦争の空襲にも負けずに焼け残り、江戸時代後期に作られたお社が現在も姿を残しています。
被官稲荷神社は伏見稲荷から御分身を受けて建てられました。五穀豊穣、商売繁昌、家内安全、諸願成就の神様です。なかでも、被官という言葉から、就職や出世にご利益があるとされています。稲荷神社というだけあり、境内には狛犬の代わりに狐の石像があちこちに並んでいます。親子の姿をしたキツネや、道具を口にくわえているキツネなど、さまざまな姿のものがあるので、ぜひお気に入りを見つけてみてください。
注目してほしいのは、キツネだけではありません。鳥居には「新門辰五郎」という文字が刻まれています。新門辰五郎は江戸時代の街火消で、妻が重病にかかったときに伏見稲荷大社に祈願したところ、病状が回復。その後伏見稲荷大社から祭神を御分身して、この地に神社を立てたといわれています。
模型看板を眺めながら歩こう 伝法院通り
View this post on Instagram
浅草エリアにはさまざまな商店街があり、現在も昔ながらの姿を残している場所がたくさんあります。その中でも伝法院通りは、一風変わった「模型看板」で、観光客や外国人にも人気を集めています。200メートルほどの小さな商店街ですが、いつも多くの人で賑わっています。
模型看板とは、江戸時代、字の読めない人でも看板を見て何のお店か一目でわかるように、商品などを絵にして表したものです、江戸っ子の粋や遊び心が感じられるユニークな工夫です。
また、伝法院通りには人気歌舞伎の演目「白波五人男」に登場する五人組の盗賊団が、どこかに隠れています。ぜひ目を凝らしながら歩いて見つけてみてください。それだけではなく、江戸時代世間をにぎわせた泥棒、ねずみ小僧の人形もあるので、商店街の隅々までじっくりと味わってみてください。
通りの由来となった「伝法院」は、浅草寺の本坊のことで、現在は国の重要文化財に指定され、立ち入ることができません。歴代徳川家将軍と浅草寺の歴代住職の位牌も安置されていることから、今なお荘厳な雰囲気を漂わせています。
昼からグラスを傾けてお酒を楽しむ ホッピー通り
View this post on Instagram
浅草寺からすぐの場所に「ホッピー通り」と呼ばれる商店街があります。その名の通り、ホッピーをメインに、さまざまな飲食店がずらりと立ち並んでいます。
なぜ「ホッピー」なのかというと、昔はビールは高級品だったため、誰でも安価で手軽に飲めるホッピーが庶民の間で広まりました。現在も下町の定番として、親しまれている低アルコール印象です。ホッピーに合う煮込み料理を扱うお店が多いことから、別名「煮込み通り」とも呼ばれています。
歩いているだけで牛スジ煮やモツ煮などのおいしそうなにおいが漂ってきます。お店の外にも席を設けているお店が多く、昼間から多くのお酒好きな人で賑わっています。
もちろん、夜の赤ちょうちんが灯り始めるころは雰囲気も抜群。お酒が飲めない人も、ぜひ昔ながらの下町の飲み屋街の雰囲気をあじわってみてはいかがでしょうか。
いま人気の脱出ゲームをいつでも楽しめる 脱出ゲーム「なぞばこ」
View this post on Instagram
近年人気を集めている新しいエンターテインメント、「脱出ゲーム」がいつでも体験できるお店です。脱出ゲームとは、チームや個人で謎解きやゲームを楽しみながら、実体験での脱出をはかるゲームのこと。もともとコンピュータゲームからはじまりましたが、現在全国的に人気を集めています。
「なぞばこ」では、侍や禅など、日本や和をテーマにした脱出ゲームが楽しめます。日本語だけでなく英語にも対応しているので、外国人観光客にもおすすめです。日本の文化や歴史を学びながら、謎解きを楽しめると好評です。
ゲームの難易度は部屋ごとに異なり、初級、中級、上級が用意されています。脱出できるかどうかは、その時のカンと運しだい。何度足を運んでも楽しめる場所なので、ぜひお友達と訪れてみてください。
人気の記念撮影スポット 吾妻橋
View this post on Instagram
吾妻橋は、昭和6年に建てられた墨田川に橋です。もともとは「竹町の渡し」として渡し船が掛けられていた場所で、そこに住民の手によって橋がかけられたことがはじまりです。朱色の橋はシンボリックで、墨田川下りでも人気を集めているポイントです。
浅草駅からほど近い場所にあり、全長は約150m。隅田川に架かる「墨田五橋」のひとつとしても知られ、周囲は自然に囲まれ落ち着いた雰囲気。ここからは船の往来が見え、春には桜の名所としても親しまれています。また、夜にはライトアップされ夜景が広がり、散策やデートにもおすすめです。
ちなみに吾妻橋ビルにある、ユニークな形のオブジェはフランスの著名なデザイナー、フィリップ・スタルクが燃え盛る炎をモチーフにデザインしたもの。正式名称は「フラムドール(フランス語で金の炎)」という名前です。
まるで天国のようなホットケーキ 珈琲天国
View this post on Instagram
浅草寺からすぐ、浅草演芸ホールやドン・キホーテのある浅草六区にある喫茶店です。この喫茶店には、まるで天国と呼ばれる、知る人ぞ知るホットケーキがあります。
休日にはホットケーキを求めて多くの人が行列を作る、魅惑のホットケーキは、昔ながらのレトロな見た目。サクッとした表面と、ふわふわの中身がまじりあい、普段食べているホットケーキとはまるで違った味わいです。
お店の名前の由来は「天国に悪いイメージを持っている人はいない」「天国で待ち合わせしよう、といったら面白いから」というユニークなもの。店内には「天国」と書かれたカップなどのオリジナルグッズも販売されていて、お土産にもおすすめです。
挽きたての抹茶でスイーツを味わう かぐらちゃかプチ 浅草店
View this post on Instagram
浅草に2016年にオープンした、和風カフェです。もともと抹茶やあずきをメインにしたお店が数ある浅草エリアで、人気急上昇中のお店です。このお店では、挽きたての抹茶を使ったスイーツを味わえるお店で、若い女性を中心に行列ができるほどの人気です。
このお店では、「かぐらかちゃぱふぇ」という自分で好きなトッピングを選んで、自由にパフェを作ることができるユニークなメニューがあります。ジェラートをはじめ、フルーツやプリン、白玉やあずきなどのトッピングを選んで、自分だけのパフェをカスタマイズできます。
夜には、お酒を提供するバーに変身。抹茶カクテルのほか、抹茶塩を使ったポテトチップスなど、夜のメニューにも抹茶がふんだんに使われています。
洋菓子喫茶「アンヂェラス」
View this post on Instagram
昭和21年創業の、レトロな洋菓子店です。ヨーロッパの山小屋をイメージした店内は、昭和の香りが漂う落ち着いた雰囲気です。浅草の観光名所としても知られていて、わざわざこのお店に来るために浅草に来るという人も多いんだとか。作家の池波正太郎や手塚治虫をはじめとする著名人の御用達店でもあり「ダッチコーヒー」の発祥とも言われている、歴史あるお店です。
店名と同じ名前の「アンジェラス」というロールケーキは、バタークリームが使われ、コクがあり濃厚な味わい。ダッチコーヒーとともに楽しみたい逸品です。プリンアラモードなド昔懐かしいメニューもあり、まるで昔にタイムスリップしたかのような雰囲気を味わえます。